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【レポート】川越+クリエイティブゼミvol.2「子どもがもっと商店街を楽しめるプログラムを考える」
2025年1月17日〜3月18日
多様な属性の方々が集まり、様々な課題解決のヒント・きっかけとなるプログラムアイデア(強い種)を創りだすことを学ぶ連続ワークショップ。今回は「子どもがもっと商店街を楽しめるプログラムを考える」をテーマに、全5日間で実施し、グループに分かれてプログラムアイデアを考えました。
第1回目はゼミマスター・コエトコ非常勤ディレクターの永田より、魅力的なプログラムを創り出す方法(コツ)や今までに生み出した様々なアイデアをお伝えしました。また、mibunkaの吉田尚平さんよりご自身の取り組みや今回のフィールドとなる角栄商店街についてお話しいただきました。
角栄商店街は東武東上線「霞ヶ関駅」から東京国際大学へ先に進んだ先に位置する商店街です。今では珍しくなったアーケード街が残り、昭和時代の懐かしい風情を漂わせる商店街が訪れる人の関心を惹きつけています。吉田さんはこの角栄商店街で有償ボランティアの運営や地域のイベントの企画・運営など精力的に活動されています。
3つのチームに分かれて活動を開始し、それぞれが多様な経験やバックグラウンドを持つゼミ生同士で活発な意見交換を行いました。お互いの視点や知見を尊重しながら、リサーチや情報収集を丁寧に重ねることで、さまざまな角度から課題を深掘りしていきました。その結果、魅力あふれるプログラムのアイデアが生まれました。
A班 まちなかたんけんビンゴ
着目したキーワード:
・地域との接点を増やす
・シャッター街の活性化・注目のきっかけづくり
・子どもが達成感・自信を得られる体験
提案内容:
・写真でビンゴ探検、カードに載っている写真の場所を商店街を歩いて探す
・「まちって面白い!」「あのお店のおじいちゃん、優しかったな」という発見や体験を子どもに持って帰ってもらう
・「子どもが来てくれて嬉しかった」という地域や多世代との接点を商店主に感じてもらう
B班 タイムスリップ角栄
着目したキーワード:
・昭和のゴツゴツ感と不便さ
・昭和時代の生活や心地よさを体験してもらう
提案内容:
・ゴツゴツ感と不便さを逆手に取った、クエストゲーム
・昭和のゴツゴツしたものを商店街内で探して体験
・体験スポット毎に大学生スタッフがおり、地域や子どもの体験に貢献
C班 みんなでつくる【全開商店街スゴロク】
着目したキーワード:
・シャッター店舗も全部開け、全盛期の商店街風景を取り戻す
・子どもが商店街の人や地元の人と楽しく関わる機会づくり
提案内容:
・巨大なサイコロを用いて、街のお店やスポットをスゴロクのマス目に見立てた街歩きゲーム
・商店主の昔の写真からお店探しやお店の売上No. 1を当てるゲームなども各マスで実施
・子どもに商店街を知ってもらうことで、地域が安心できる場所に
4月27日に角栄商店街で開催される「こども商店街」にて、今回ゼミで生まれたアイデアをトライアルとして実際に体験してもらいたいと考えています。子どもたちがサイコロを振って街を巡りながら、お店でのゲームや体験を楽しむ姿を想像すると、とてもワクワクします。実際の場でアイデアがどのように受け入れられるかを確かめることで、新たな発見や改良点も見えてくる、貴重で楽しい機会になると期待しています。